モンテッソーリ教育での「お仕事」を紹介します。
「お仕事」とは、大人が一般的に使用している意味でのお仕事とは違い、子ども達が成長するために必要な知識や動作を習得するための活動のことを言います。
例えば最近では、ボタンを留める・外すに夢中になっている1歳児さんがいます。
お母さんの服のボタンをしきりに、穴に通そうと頑張っていました。その時はちょっと穴が小さくうまくはいきませんでした・・・。しかしボタンの留め方を知っていて、今やりたい活動だったために、困難でも諦めずに、どうにかしようとしていました。
その時のお母さんも、時間の許す限り待ち、見守っていました。
「こうだよ」「違うよ」と手や口を出すことは簡単ですが、「やりたいだけやらせてあげる」「子どもを信じて待つ」ことはどうでしょうか?
根気が必要ですが、子どもにとっては「自分で考える」「挑戦する」「自分の身体を使う」経験として、とっても大事です。
時には「迷惑」と思える、こんな場面を目にしたことはありませんか?
手洗い場・・・・①手でシンクを触っている
②蛇口をひねり、水を出す止めるを繰り返す
①は水の温度や流れを手の感覚で確かめている
②は水の動きに興味を持っている、ひねる動作を楽しんでいる
台所・・・①調理器具を棚から出す
②作っている人の傍に居る
①は出す動作が面白い、出す音が面白い、大人の真似、いつも大人が使っているものに興味がある
②は傍にいることが安心、大人の動作に興味がある、音や匂いに興味がある
ティッシュ・・・①めいいっぱい取り出す
②顔や手で触る
①は引っ張り出すという動作が楽しい
②ティッシュの感触を全身で感じている
子ども達のそれぞれの動作には意味や目的があります。もちろんいけないことは「いけない」と伝えるべきですが、子どもが何をしたいのかに目を向けると、大人にしたら迷惑な行為でも、面白い発見に繋がりますよ♪
お仕事の経験を重ねた子は、自分でできるようになるために、「観察する力」「分析する力」が備わってきます!